「スミレ、家庭教師の先生はどんなひとだい?」


エッ!!

「お父さん?何、突然!」


出来るだけ、考えないようにしようと思っているのに、いきなり浮上したユタヤの会話。


「いや~。お父さんだけ会った事ないじゃないか。どんな奴なのかと思ってさぁ~。」


「勉強は、わかりやすい。普通の人。」


でも、ユタヤの気持ちはわからない。


私の事、本当に好きなのかわからない…。


「あら、今時のカッコイイ先生じゃない。」


お、おかあさん?


あれが…!?


カテキョに来るユタヤを今時でカッコイイなんて、きっとお母さんしか言わない。


老眼鏡をして髪の毛をパリパリになるまでスプレーで黒くして…


どッからみたら、今時のカッコイイ先生?


オタクっぽいモジモジ系にしか見えないのに?