結局、ユタヤにメールを入れる事は出来ずに、夜になった。


「旅行、もうすぐだろ?スミレがいないの寂しいなぁ。」


ビールを飲みながら、晩ご飯を食べるお父さん。


「うん。でもすぐ帰って来るよ。」


「そうかぁ~?恵チャンと2人だよな?」


「うん。」


本当は、ユタヤと一志クンも一緒に行って欲しかったんだけどね。


お父さんの言葉で、またユタヤの事思い出しちゃったよ。


あ~↓↓↓


「この間、お父さんの部屋から持ってたガイドブック、持ってっていいからなぁ~。」


へ?何の事?


私が、不思議そうな顔をしていると、お父さんが「この間、俺の部屋に旅行のガイド探しに来たじゃないか。」と、もう忘れたのか?と言った感じで首を傾げた。


あ~。思い出した。