恵は楽しそうに、笑顔を浮かべた。


「エ?でも、何か悪くない?」

私の言葉に、恵は少しも躊躇する事無く悪くない。もぅ決めたから~!と言いながら
鞄から旅行ガイドとパンフレットを取り出した。


「さっき買ってきたんだぁ~。」


旅行ガイドの表紙には、夏らしい花火の絵。


「夏はやっぱり海でしょ~♪」


恵は、ノリノリ♪でパラパラとガイドブックのページを捲った。


「ここどう?」


恵が指したのは、海の近くの旅館。


「海も近くて場所も悪くないし。旅館もイイ感じじゃん?」


「ここ、いいじゃん!」


私も、楽しくなってきて、2人で夕方になるまでカフェで旅行の話をしてた。