異変に気付いたのは、恵ﾁｬﾝの一言だった。

「これ、美味しいね～！」


一志にグラスを向ける恵。


飲んでいるのは、コーラ？？


俺は、隣に座っているｽﾐﾚのグラスに注がれたコーラを一口飲んだ。


「一志？コーラの中に何入れたんだよ？」


「へ？焼酎、コーラ割り♪飲みやすいし美味いじゃん！」


ｽﾐﾚの上機嫌は、酒の所為か…。


「って、お前も酒飲んでんの？」


「お～!!どしたぁ～？」


当たり前だろ？だからどうした？バリに言う一志…。


ヤベェ…。俺も酒飲んでる…。


「車だせねぇじゃん。帰りは歩きだな…。
一志、責任持って恵ちゃん送れよ。」


「お～！任せろ!!」