放したくないのに、コンビニに入るとユタヤの手は自然に放された。



「大丈夫だった?」


「うん。」


ユタヤを見ると、白い麻のシャツに黒い斑点が付いている。


「ユタヤの服が変わってる。」


「あ~!髪、黒くしてたの忘れてた!マジ凹む…。」


一志と恵も、私達が店に入った事に気が付いた。


「ユタヤ、髪の毛、落ちてんじゃん。ダッセェ。」


「髪洗いてぇ~。晩飯、コンビニじゃダメ?」


「ユタヤん家なら、いいけどな。」



「俺んち!俺んち!交渉成立!!」



恵と私の意見は、どうでもいいらしい…。

私達は、コンビニで晩ご飯を買ってユタヤの家に向かった。