「雨じゃねぇよ。スミレがいつもと違うからだろ。
体調悪いんじゃないのか?」


エッ??


気付かれてた??

普通にしているつもりだったのに…。


「心配だから、雨には出来るだけ当たるな。」


お母さんの前じゃないのに、私の事、気遣ってくれるの?


「うん。」


成績だけじゃ無くて、私の事、気にしてくれてたの?



「スミレ~!!早くおいでよぅ~!!」

恵が、道路の向こう側のコンビニの前で、呼んでる。


「今、行くぅ~!!」


私が返事を返すと、恵と一志クンはコンビニの中に入った。



 ん? アレ?


まさか、キスしてたの見られてないよね?

恵達、道路を渡ってたから、後姿だったし。



見てないよね…?


何か、急に恥ずかしくなってきた。



私、こんな場所で、凄いことしてたよね?