「えぇっ!?嘘〰〰〰。ティカはモテるのに??」


 ……。


 ルナ、冗談はやめてよ。


 でも、まだ幼いティカは意地っ張りで。



「じゃあ、こうしない?アンタと私、先に異性に愛情をもらった方が勝ち。もし、アンタがたくさんの愛をもらったら私、負けを認めてあげる」





 バカな私…。




 このとき、もう負けはわかってたのに。


「あ、ティカ。私、そろそろ帰るね。お母さんが、魔法を教えてくれるんだ♫」


「そっか。じゃ、また明日」


 ルナが、スキップしながら帰っていく。


 我慢できなくて、涙がこぼれた。