カナテが。首を捻りながら。




「え、知らないの!?あの、ミリアさんの娘なのよ、ルナは」



 ティカが、目を真ん丸にして、叫ぶ。



「マジで!?あの、天才魔女の!!?すげぇよ、ルナ!」




 カナテが興奮しているのか、頬を紅潮させて。





「ェヘン。ルナ、とっとと説明しろよ」



 ゲルブ、完全にご機嫌斜め。



「この輪は、妖精が夜、踊りを踊るための印なんだよね。この中で寝ちゃうと、一晩中、妖精と踊らされちゃうの」