「あれは、王の領土だよ」


「私たち、あそこに行きたいんだ〰❤」


「…そこの左に、森があるだろう?そこを行けばいい、そう聞いたけど」



 オジサンが、うろ覚えルートを説明する。



「ありがとね!」



 ティカ、すごくなれなれしいね—。



「あっちだって」



 ティカが、左側に見える森を指差して。



「バーカ。お前らの会話は俺らにも聞こえてんの。お前に言われなくたって知ってるぜ!!」


 カナテが呆れ顔で。