あそこに行けば、竜の杖の材料がそろう…。


「ね、私、あの丘に行ってみたい」


「…ルナが言うんなら、いいぜ」



 ゲルブが立ち上がった。



「俺も♬」


 カナテも、立つ。




 そのとき。


「君たち、さっききた子たちだよね?」


 カナテが落下した近くに、丸太小屋。その戸口に立っている小太りのオジサンが、にこやかに声をかけてきた。


「おいしいハチミツ酒があるんだ。君たちも飲むかい?」


 ティカが、ルナを見てくる。