上体を起こすと、前方に丘がある。




 その丘には、一本の巨木が生えていた。



 ここは…。



「いってぇぇぇぇ!!何すんだよ、ルナ!!」




 カナテの声が下からする。



 見ると、ルナたちも小さな丘にいて、カナテはその麓に落ちてしまったらしい。


「だって、目を開けたら、目の前に顔があったんだもの」


 このやりとり。前にもあったよね…。