歯のない老婆が、ゲルブに肉塊を渡してきた。 「こ、これは何だ?」 「知りたいかえ?モグラの肉じゃ!ハッハッハッ!」 老婆は豪快に笑う。 「頂こう」 ゲルブは肉にかぶりついた。土っぽい味がする、くせのある肉だった。 「いいこじゃのぉ」彼女は、濁った液の入った気のお椀をカナテに出す。「これ、飲むかえ?」 「これは?」