入口近くの、ルナが使っていた布団で大の字になって寝ているティカに、歩み寄る。 彼女の頬を突いた。 「あぎゃっ!…ってなんだ、ルナかー」 ティカが、ニコッと笑う。 変な期待、してたのかな? 「ねーねー、三人ともけっこう派手に汚れたわねー。この小屋の持ち主さんが、大衆浴場を紹介してくれたのよー。皆でいこーよー」 ルナは、自分の恰好を見た。かなり、酷い。 手足は、泥だらけのかすり傷だらけ。 「行くか」 ゲルブが言った。