カナテが、半眼で。


「賛成〰」


 ルナは、欠伸をこらえて挙手した。



「そこの漁師小屋、借りるか」




 ゲルブが言い、歩き出す。


 丸太を組んで作った漁師小屋のドアをノックする。



 応答はなし。ゲルブがやや力任せにドアを開けた。


「テ、ティカ!?」


 中にはティカがいた。


「あ、ルナ、ゲルブ!」


 ティカがニコッと笑う。