「皆、手を繋げ」


 ルナはイヴァン、カナテと手を繋いだ。


「三、二、一」


 体が浮いた。内側に引っ張り込まれるような感覚—。


 …!!


 気がつくと、あの浜辺にいた。



「ほら、始まった」


 透明の波が大きな壁となって迫ってきた。



「飛び込むぞ!!」



 イヴァンが言った。ゲルブ、カナテ、ルナとイヴァンの後に続く。


「ここが…」