ティカはショックを受けた。


 私、完全に失恋だ…。


             ❦


「えへへ…」ルナが目の前で笑う。「でも、アレはゲルブが一方的にしたんでしょ?」


 イヴァンはルナの背中に回していた手を緩めた。まだ、ルナは離れてくれない。


 早く離れてくれないかな?

 さっきから、胸が当たって…。


「ほら、離れろ!!」