ガチャガチャ。 食器のたてる音。 今夜は遅いし、小人(ドワーフ)たちの村に一泊することになった。 「この傷は深いね。だいぶ良くはなっているけど」 ルナに声をかけたのは、命の恩人ベインの母、ベナ。彼女はルナの傷の手当をしてくれているのだ。 「あ、それは夢の中で大鎌に刺されて、起きたら傷があったんです」 ルナは苦笑しながら。 本当に、アレには驚いたものだ。 「…」