「ルナ、何でイヴァンの母ちゃんがすごいってわかんだよ?」


 ゲルブが、怖い顔で。


「イヴァンのお母さんは夢の使いなんだもン」

「へー。つか、ルナ!そいつから離れろ!!」


 夢の使い?何でルナは知ってるのかな?


「何でわかったんだ?俺の母さんがそうだって」


 イヴァンがルナの背中に手を回しながら。


「だって、夢の中の筈なのに、カナテが私の平手を受けて痛がってたから。前にもあったんだ。夢の中なのに痛かったこと」

「もしかして、オマエが多量出血した、あんときか?」

「うん」