ゲルブが、ルナの腹に頭を乗せて寝ている。



 今回の宿は、ベッドが二つだったから、ルナが一つ、男子二人で一つに分けたはず。





 なのに、なぜかゲルブはルナのベッドにいる。



「ゲルブ、どいて…」






 ルナは、ゲルブに呼びかけた。




「うーーん」



 ゲルブは唸るだけで、起きない。



 カナテも、まだ寝ている。