「ほい、お待たせ」




 しばらくしてから、おじさんが、三つの深い器を置いた。



「これが、ラーメン…?」



 ルナが、クンクンと匂いを嗅いでいる。



 そのしぐさが子犬みたいでかわいい。



 ルナの右に座るカナテが、器の中の麺を二本一組の棒で掴んで口に入れた。



「カナテ〰、これ、どうやって使うの?」



 ルナが、木の棒をカナテに渡す。