「じゃあさ、お前のその心にかけてみるよ、俺」




 イヴァンは言った。




「え?」




「お前なら、父ちゃんを元に戻してくれる、そんな気がするんだ。だから、おれはお前に父ちゃんのすべてをかけるから」




 ルナが、頷いた。



 こいつなら、おれと姉貴にできなかったことを、やり遂げてくれる。




 そんな気がするんだ…。