「ところで、イヴァン。何の用でここまで来たんだ?」



 ゲルブは、話題を変えた。



「ルナに会いに来たかったとか?」



 カナテが、茶化す。



「あたり、って違うよ。手がかりだ」



 手がかり?



「何の?」



「ほら、常若の国に案内したときにさ、父ちゃん探すって言ったろ?」