ベナは不思議そうだ。


 



—妾は夢の使い…。







「ここは客人の夢の中のようじゃ」


 リアム老は呟く。


「あ、そっか。でもどうするんだい?」

「客人が目覚めるのを待つしかない。さ、外に出ようかの」


 ベナは布団脇に布袋を置いた。