「ず、ずいぶんな言い方をなさるんですね」





 アランにそっくりな、樹の長は、腕を組み、





「さて。小枝の旅はどちらとかな?」





 ゲルブとルナのことらしい。





「樹の長たるお方、枝をいただいてもよろしいですか?」





 長は、こちらに目を向け、それから、小さく笑った。