ティカが、こちらを睨んでくる。





「だからって…あんな突き放すような言い方しなくたって…!俺は、オマエのやり方が気に入らねェ!あんなのが、ルナのためだとは思えねェ!むしろ、アイツを傷つけてるだろっ!」


 ティカの顔が歪んだ。




「こうなったのは、私が本当の愛情を、知らないからかもね」



「は?」




「私の本当の両親は私が生まれてすぐに殺された…。犯人は知らない。けど、私が物心ついたときには、もう両親は偽物だったの。私は、ルナと違って愛情を知らないの!!」