「お前が負けた時、オマエにかけた魔法は解ける」



 気がつくと、ティカはルナの前に立っていた。



             *





「ティカ、いいのかよ?」




 カナテは、ティカに声をかけた。




「何が?」



 ティカの声は冷たくて。




 カナテは、驚いた。