「終わったか」



 グイーが、素気なく言い、手招きする。さっきのフロアまで戻ると、彼が振り向いた。



「少し休まれよ。長旅で、疲れたであろう?」


 …。


「ありがとう」



 ルナは、床に座る。



「ルナ、どうだった?」



 ゲルブが近寄ってきた。



「譲ってくれるって」



「良かったな」