彼女に教えても大丈夫だろうか。



 …念を押せば大丈夫だろう。



「絶対に他言してはならぬぞ」




 彼女は頷いた。




「大丈夫、絶対に言わないよ」


 リアム老は、ウム、と頷いて。



 ポツリポツリと語りだした。


「そなたは五獣を知っておるかの?」


 彼女は当然だという顔で頷いた。