だだっ広い芝生の道の向こうに、岩山のような館が見える。



 アレが王の館—?


 イメージとはだいぶ違う。



 まさか、岩山だったとは。




 窓がついていなければ、もろ岩山だ。至る所に、妖精たちが止まっている。




「こっちだ」



 グイーが言い、ティカは小さく悲鳴を上げる。



 この人、後ろに目があるの?



 ルナは怖くなった。