全部結乃が我慢すればいいんだ。
そう言い聞かしていると、
段々自分をコントロール出来なくなっていた。
「結乃、痩せたんじゃない?」
惠に言われてカバンから鏡を
取り出して自分の顔を見つめた。
確かに…コケてるかも…
ちゃんとご飯食べてるつもりなんだけどな。
「痩せたかな…?大丈夫!気のせいだよ」
周りに迷惑かけるのも悪いし、
とりあえずごまかしてマミりんだけには相談をした。
「マミもあんまり会えてないよ~」
蘭君も廉も忙しいんだね。
悩んでたって変わらないのかな…。携帯についたお揃いのキーホルダー………寂しくぶらりぶらりと揺れていた。
大好きって言って
抱き締めて、キスして…
いつも当たり前だと思ったことが今は無くなっていた。
遊んだって廉が疲れて寝るだけ。その隣で寝てたって愛を感じない。
これが世間で言う倦怠期なのかな?