「スーツ着なれないよね」

高校から変わらず、専門も
一緒に通う事になったマミりん。
「本当…制服がいいよね~」

気持ちを切り替えて数秒………

やっぱり高校と比べてしまう。
なんだかんだ制服可愛かったし友達だっていっぱいいたもん。

専門で出会う友達なんて高校の友達を越えたりなんか出来ないよ。

入学式にはたくさんの人がスーツ姿で指定された席に座っていた。


「マミこっちだわ…じゃ、後でね♪」

マミりん居ないとやっぱり
寂しいんだな。緊張しすぎて
周りを目視出来ない。

名前の書かれた席に座ると
両サイドはもう埋まっていた。
男の子と女の子。

男の子は…………廉のグループにいそうなタイプ。


女の子はショートカットが似合うかっこいい女の子だった。

式が始まり、長い校長の話。
眠気が結乃を呼んでる…………。
ウトウト……………


…………………………。






…………………………。






「おい………」



「あ…………」


「お前、寄りかかって寝てたけど…」


目を覚ました時我に返って
今起きてる出来事を思い出す。


えっと…校長の話を聞いて……



ウトウトしちゃって……………






寝た………………………?

そうだ…寝ちゃったんだ…


「あ、ごめん…」


とりあえず謝ると隣の彼は



「お前、廉さんの彼女だろ?」


と言ってきた。
どうやら廉を知っている様子。
さん付けで呼ぶのは龍神の仲間?

何も言わず少し彼を警戒する。


「俺、龍神の下っぱだよ…笹木海斗」


やっぱり、廉のグループにいそうなタイプって言ったのは正解だった。