ハヤトの顔で、ハヤトの声でそんなこと言われたら…


受けいれるつもりなんてないのに、体が敏感に反応する。


あたしの胸は一気に、ドキドキし始めた。


「トロロは…ハヤトじゃないよ…」


「…同じよーなモンだろ?それに、俺もこの方がハクがつくしな…。

どうだ、考えなおさないか?」


このまま元の世界に戻っても…


あたしの居場所はないかもしれない。


ハヤトとだって…


また、会えるとは限らない。







「さあ…俺と新しい場所で、一からやり直さないか?」


ハヤトの顔で言われると…


なんだか、それもいいかなって思えてくる。


不思議……


これは、ハヤトじゃないのに……。