「人間界に戻してくれるなら~、また頭なでてあげる!

残念だぁ~、もうそんなことできないもんね。

魔界で生まれ変わったあたしは、きっと今のあたしじゃないからね。このユナは、今ここで……死にます!」


あたしは名残惜しそうに、ウンウンと大きく頷いた。










「そんなのじゃ…イヤだ」



「……え?」



「ハヤトとしてたみたいに……僕とも……その……」


トロロはなにやら、ゴニョゴニョとひとりで呟いてる。



「……ハイッ?聞こえませ~ん」



あたしはからかうように、トロロに向かってそう聞きかえした。



「もうっ……もう、いいよ……」


トロロは顔から火が出るんじゃないかってぐらい真っ赤な顔を手で覆うと、あたしに背を向けた。


……かわいすぎる………。