「もう……ゲームオーバーだよ…」


トロロがあたしに少しずつ、近づいてくる。


「な……きっ……きっ、キャーーーーッ!!」


あたしの足が……足が……。








足もとを見ると、あたしの足が地面にひっついて、枯れ木になっていってる。


魔界のあちこちに生えている、色のない……生気のない枯れ木に……。


「ウソ……ヤダ、ちょっとっ!あたしになにしたの!?」


「面倒だから…一度、消えてもらうよ。肉体は滅び、魂だけになって…その新しい魂で、僕の元へ嫁いでおいで」


「なっ……なに言ってんの!?超、キモいんだけど!

あんた、バカでしょ!バカでしょ?大バカでしょ!?」


あたしが激しく非難すると、トロロは苦笑いしてる。


「……あ~もぉ、ホント口が悪いよね……。でも、そんなとこも好きなんだけど……」


「また言ってるーっ!!!あたしは、あんたなんて大っ嫌いだからっ!!!」