「あれ~。ユナちゃん…案外手荒なマネするんだ?大切にかわいがってたんじゃなかったっけ?」



トロロは、さも可笑しそうに肩を揺らしながら、笑ってる。



「これは…これは、シュガーじゃないっ!!ダークネスだよ。

シュガーは、大人しい子だったもん!

それに、甘えん坊で寂しがりだったけど……あたしに、地獄に一緒にいよう…なんて、言うわけがない……」



そこでトロロの顔から、一瞬笑みが消える。



「地獄って……ヒドいな……」



「だって……地獄でしょ?こんなとこ……天国じゃない……。

あたしを殺してまで拘束しようとする、トロロは…ホントにホントの悪魔だよ…。

もしこれがシュガーだとしても…死んでまで……こんな辛い役目を負わなきゃならなかったの!?」



さっきあたしが放り投げたダークネスは、飛びかかってはこないものの、牙を剥いたままあたしを見て唸り声を上げている。