「会いたかったよ……ユナちゃん……に、会いたかったよ……。

もう……人間界へは、返さないよ……?僕たちの楽園で……一緒に暮らそう。ヒヒヒ……」



……ハッ!!!



ズシリと重い物体が、だんだん闇に侵されている。



これは……!!!







「ユーナーチャーン……僕のこと、忘れないで?寂しいよ……ひとりにしないで……ヒヒヒ……」



「………キャーーーーーッ!!」



シュガーだと思っていた物体の真ん中に、いきなり目玉が現れたかと思うと、長くて鋭い牙を剥き出しにしてきた。



もしかして、ダ……ダークネス!?


あたしはその物体を目の前に放り投げるようにして、手放した。