「……さすがユナちゃん。やっぱり、戦わずして…僕を負かそうって思ってる?」



「そういうわけじゃないけど……でも、できればトロロとは戦いたくないな……」



「うん……僕も……」



トロロはニッコリと笑うと、繋いでいたあたしの手をゆっくりと離した。



……わかってもらえたんだ。









「ほんの一時のことだから……ハヤトとの夢を見せてあげようって……そう、思った僕がバカだったよね」



トロロは怪しげにフッと笑うと、マントを翻し、あたしに背を向けた。



「トロロ……?」



「僕は……好きだからって、手加減しないよ?」



……えっ?