「お父さんに…そんなこと、言われたんだ?」


「そんなの、大人の勝手な言い分だって思ってた。けど、違うんだよね……。

勉強でもなんでもそうだけど…頑張ったことが、いつか……自分の自信につながる。

あのときあたし頑張った、って…。もしダメだったとしても、やらないよりずっといいよ」



「そうだけど……」


「トロロは、あたしが親の言う通りに生きるみたいなこと言ってたけど……あたしの未来は、あたしだけのもの。

もし…そうなる運命なら、あたしが変える。

あたし…未来の自分に、胸張りたいよ。あのとき、一生懸命頑張ったよって言いたい。

もし、あたしがトロロについてここに残ったら……未来のあたしは、将来絶対に後悔する」



「そんな……」


「ハヤトだって、あたしには手の届かないアイドルだけど……。

だけどやっぱり、同じ世界で…この先どう活躍するのか…。遠くからでもいいから、ずっと応援していきたいって、そう思うんだ……」



「…………」



「だから……ゴメンね。トロロとは一緒になれないの……」