「ユナちゃん……」



「あたし……今、気づいたよ」



「……え？」



「漠然と勉強して学校に行って、あたしはどこに向かってるんだろう…って、ずっと考えてたんだよね。

だけど、その生活がもう送れなくなるかもって思った今……もっと頑張ればよかった、勉強も夢も中途ハンパだったなって…すごく思う」



「そんなことないよ。ユナちゃんの夢は、美少女戦士になることで…」




「ううん、違うの。そんなんじゃなくって……。前にね、お父さんに言われたことがあるんだ。

『今はイヤだろうけど、勉強すれば知識も増えるし、それによって自分の可能性が広がって、将来の選択肢が増える。

未来の自分に胸張れるような自分になれ、いつか後悔したくないなら、今頑張れ』って…」