「どうやらあたしの最大の敵は……」


「……え?」


「トロロ!アンタだったみたいねっ」


あたしはビシッとトロロを指差す。


「な……なに、言ってるの?ユナちゃん……僕は…」


「覚悟しなさい!あたしがあんたをやっつける!!」


いつもの決め台詞とポーズを作り、あたしはトロロを軽くニラんだ。






「ユナちゃん…」


「トロロ、勝負よ!あたしが負けたら、イヤだけどトロロの言う通りにする。

だけど、あたしが勝ったら……人間界に返して」


真剣な顔でトロロを見つめる。



「ユナちゃんは…僕の魔法を使ってるんだよ?まさか、僕が負けるわけないよ…」


「もし…あたしの未来が決まってるんだとしても…あたしは、今できることをやるだけ。

なにもやらずに後悔したくない…」