「この魔界では、ダークバスターはもういないから……ユナちゃんに、なってもらおうかと思ってる」


「なっ、なんでそんなこと勝手に決めないでよ!」


「でも、結構楽しんでやってたよね」


「そっ……それは、そうだけど!」


美少女戦士になりきって、得意げに魔法を使ってたことを思いだすと、一気に恥ずかしくなってきた。


「ここに住めば、ユナちゃんの希望は、僕がなんでも叶えてあげる」


そう言って、


トロロは今まで見せたことのないような甘い笑みを、あたしに向けてくる。







なっ……なんなのよ、


自分のテリトリーだからって、いきなり色気づいて……。


こんなの、トロロじゃないんだからっ!