「好きな…、好き…って、えーっ!?」


慌ててトロロの手を振りはらおうとするけど、いつの間にかしっかりと握られ、離すことができない。


「僕…ずっと、ユナちゃんのことが好きだったんだ…。

いつも周りに気を配っていて、人に優しくて、女の子なのにすごくカッコいい。

ユナちゃんのおじいちゃんのことを調べてるうちに、どんどんユナちゃんにハマってった…」


…この人は、なにを言ってるの?


トロロだよね!?


だって、あのトロロが、あたしを!?


ありえなーい!!







「…ヤダ!!」


「ヤダって…ヒドいな…」


「あたし、トロロのこと、そんな風に見れない」


「見れなくても…見てもらうしかないかも…」


「どういう意味!?」


「あの状態で、人間界に戻るつもり?」


「それは……」