「な……なにが?なに言っちゃってんの?またまたぁ~」


お姫様にするみたいにされたことが恥ずかしいのと、


魔界っていう言葉が、信じられなくってあたしはトロロを茶化す。


だけど、トロロはやんわりと笑ってるだけ。







「えっ……ウソ……あたし、テレポートしたんだよ?なんで……こんなとこに……」


「それは、ユナちゃんが……念じてたからだよ。

自分を知ってる人が誰もいないところに行きたい……って、そう願わなかった?」



「そんな……ことは………」



あたし…とりあえず、どこかに避難する気持ちで移動しただけなのに……。


まさか……


魔界に来てしまうなんて……。