「ユナちゃん、ごめーん…僕、魔法を失敗したみたいだ…。

いや、失敗じゃないのかな…0時に魔法がとけてないんだから」


トロロは微妙な顔で笑ってる。







「あたし、帰る!」


「そーしろ。だから送ってくっつってんだろ」



ううー…。



ハヤトはあたしに優しく微笑むと、頬に軽くチュッとキスをしてきた。



わあっ…!!


な…なに!?


「心配かけたな。ユナが、今日一日頑張ったごほうび」


…うわぁ……。


あたしの目の前で、最高級の笑顔を見せるハヤトに、ドキドキが止まらない。