「ありがとな…。お前って、俺のファン…だよな?

俺の歌に励まされたとかって言ってたもんな」


「ダメだよ…ハヤトがいなくなったら、それこそ日本中のファンが泣くよ!?

生きる希望をなくしちゃう人だって、中にはいるかもしれない」


あたしはハヤトの手を握り、必死に懇願した。


だけどハヤトの決心は固いみたいで…。






「…そこは、トロロの魔法でなんとかしてもらおうか。そんぐらいできんだろ?」



ハヤトがトロロを見ると、トロロは黙って頷いていた。