悟side:




「あ~楽しかった」

「そうだな」

俺と杏奈はパーティーから帰ってきた。

「でも、どうして杏樹はあんなに食べるのに、太らないんだろう...?ズルイ。私はすぐ太るのに」

確かに。

杏樹は細い。

でも、杏奈も十分細い気がするが。

「お前も十分細いだろ」

「そんな事無いわよ。私は、太ったらすぐダイエットするタイプなだけ。それに着痩せするタイプなのよ」

それなら、

「それなら杏樹も一緒なんじゃないのか?」

「いいえ。要が言ってた。杏樹は十分細いって。着痩せじゃなくて、元から細いってよ」

へ~。

でも、杏樹は何度も一日にアビ使っているから...

以外にアビって体力使うんだよな。

杏樹はタフだ。

「だが、杏奈。どうして要の奴は杏樹が細いって知っていたんだ?」

「......そうよね。どうしてだろう」

怖い!

杏奈が怖くなってきた。

よし。

話題を変えよう。

「ああ、そういえば、これ、やる」

俺は杏奈のために買っておいたクリスマスプレゼントを渡した。

「え?あ、ありがとう。開けていい?」

「ああ。もちろん」

がさゴソ。

がさゴソ。

「あ、これ私が欲しかったブレスレットだ。ありがとう。嬉しい。はい。これ悟に上げる」

「ありがとう」

杏奈にあげたのは銀色のブレスレット。

で、杏奈がくれたのは、

銀の凄くシンプルなプレスレット。

「これは?」

「ああ、悟、アビの制御ができるモノ、欲しがっていたでしょ。そのブレスレットは私が念を送っておいたから、それで完璧に制御が出来るはず。どう?」

ああ。
確かにそうだな。
俺欲しかったし。

「ありがとう」