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(杏樹side)


ダンッ。

「杏樹~。君は何時になったら、ちゃんとしてくれるんだ?」

ただいま、また、私ピンチです。

今度はドレスのままベッドの上に押し倒されております。

はぁ。

ちょっとそこにいた子と喋っただけで、これだ。

別にちょっと位、いいじゃん。


「別にいつもちゃんとしていますけど」

「あ~ん~じゅ~?」

「ちょっと、離してくれません?」

「無理。イヤ。拒否」

そんなに拒否しなくても...


「じゃ、強行突破。」

んん?

「杏樹。俺のアビ知っているよね?」

そうだった...

要の2つ目のアビは吸収だった気がする...


「残念。って事で、お・し・お・き♡」

うげっ!

何か嫌な気がする...

「...痛い」

「仕方ないじゃん。杏樹が悪い。じゃ、これで許してあげる」


ちなみに要は私の首筋に吸い付いて、一つ赤いキスマークを付けた。

首はやめていただきたい。