「……じゃ、オレ学食行くから。」
ガラ………
ピシャン………
そういって出て行ってしまったリュウ。
クラスはなんだか変な雰囲気。
そして誰かがボソッといった。
「里美ちゃん、いいなぁ………」
「えっ……」
いいなぁっ……って……?
「ほんと羨ましい。リュウくん、ほんとに里美ちゃんのこと大好きなんだね……」
…………!
なんだか何もいえなくなる
「ほんと………最初はアイツのこと軽いヤツだと思ってたけど、ほんとはすっげぇ一途なヤツだよな。」
「里美、幸せ者だよーー。」
教室にはそんな声がたくさん上がってくる。