ヤツが私の顔をのぞきこむ。


香織がどーしよう的な顔で私を見てる。




「はじめまして。」



 !?



な、なに…!?

私、話しかけられたの!?



「は……はじめまして」


そういってから香織のほうをパッとむいた。




その瞬間……


グイッ



両手で顔をつかまれた。



「なんでそっちむいちゃうの?今、俺と話してんじゃん。」




はあ!?


な……なんだコイツ!!



「オレは神宮寺リュウ。よろしく。お前の名前は?」


「い……石川里美……です。」



リュウかぁ……外見にあってる名前かも。



…ていうか!!


なんで私こんなチャラ男とお話してんの!?




「里美さぁ……。」




しかもいきなり呼び捨てかよ!!