暗い路地裏………



リュウと女性はその場所にいた。


女性はリュウの身体にうでを絡ませて、
「好きよ…?リュウ……。ねぇ、キスして……?」


そう言った。


リュウは一瞬とまどったが



「いいですよ……?」

そう答えて彼女の顔にそっと手をあてた。


「……っ…ん…はァ……」

長いキスがはじまる。



ただ欲望をむさぼりあうだけの行為……



「……あ…んんっ…」


舌を絡ませあい、お互いの欲求をみたしていく………。



愛などもなにもない。


………気持ち悪い………



次第にリュウはそう思い始めていた。



アイツとしたときはこんなこと思わなかったのにな……

まぁ、無理矢理だったけど?



アイツの顔が頭に浮かぶ。


なんでだ…?



アイツじゃないとだめなんて。

前は誰としても同じだったのに――――――――……







ドンッ!!